Kindle Fire HD8
この間のAmazonのPrime Dayで、買ってしまった。
ずっと使っていたiPadの第2世代がもうさすがに重たくて、遅くて。OSの更新はとっくにできなくて、そのため、アプリのインストールもできず、3種類の電子ブックサイトで買った電子書籍のリーダーとして使う以外には使いようがなくなっていた。
なので、まあいいかな、と買ってみたFire端末。Wifiで家の中で使うタブレット端末。と思って買ったんだが、買って、あれ?と思ったのが、やはりといえば当然そうだったわけなのだが、これってAmazon買い物専用端末なんだ、ってこと。
要するにGoogle Playがそもそもない。インストールもできない。アプリはAmazonが売っている(無償も含めて)ものだけ。ちょっとだけGoogleアプリも使えたりするようにはなっているが、Nativeアプリではなくて、Amazon版みたいなもの。
Amazonから購入したアプリ、動画、音楽、もちろんKindle本を利用するには非常に快適で使っていて気持ちいい。
しかし、例えばChromeブラウザが使えないので、ブラウザのブックマークの共有もできない。iPadで利用していた、Kindle以外の電子書籍サイトのアプリも使えない。当然といえば当然なんだけど。あまり深く考えず、調べもせずに買ってしまった。
妥協するのであれば、その分、セキュリティ面では安心でしょう、と慰めるのも一つの考え方。ということで、返品して、一般のAndroidタブレット買っちゃおうかとも考えて調べてみた。しかし、やはり値段的に安いものをとなると、中古でOSも数世代前のものになってしまう。わざわざ3万も4万も出す気はないんだよな。
ということで、いろいろ調べてると、Google Playをインストールできる方法があった。他にはChromeだけを使えるようにする方法や、Rootを乗っ取る方法まであったが、1つのサイトが分かりやすく、セキュリティ面や、Amazonの保証の考え方なども細かく解説があって、親切だったので、その方法でやってみることにした。
別に難しいことはない。apkファイルを4つダウンロードしてインストールするだけ。この間のPrime Dayで新しいFireを買った人からの問い合わせが多かったとのことで、最新のFireに対する注意の情報も追加されている。すごく親切。
ということで、簡単にGoogle Playをインストールでき、Chromeも無事インストール。
これで快適に、安心して使えるので、満足。
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30年ぶりに大学の同級生と再会した。懐かしいキャンパスで。
一番仲のよかった一人なので、待ち合わせの駅で待っている間は少しどきどき感。
現れた姿を見た瞬間、あんまり変わってないなあ、と思った。
結局、3時間半も一緒にいて、いろいろ話した。
話してるうちに30年の時間があっというまに蒸発して、昔のままの彼と向き合っている感じになった。去年の同窓会を機会に、以来、何人もと再会するたびにそんな感覚が湧いてきて、ちょっと不思議な気持ち。形のないタイムマシンに乗ったよう。
そして、さらに「変わってないよ」とまた、彼にも言われる。
言われるたびに、そうかなあ、と思う。特に、「怒らない性格だったよね」と言われると結構意外に思う。社会人してる間は結構とんがってたような気がするんだけど。
「そういう社会人経験がそうさせたんじゃないの」と言われて、そうだったのかもな、と思う。
「もともと田舎者なんだよ」とお互いに認め合って笑う。それは間違いない。
ゆっくりと30年の空白を埋め戻すみたいな。そんな時間。
まだまだたっぷり時間を使っていけるけど。これからも。
古紙回収の日
今朝、会社に行こうとするかみさんを、いつもは玄関から見送るだけなのに、古紙回収の日だったので外に出て見送った。ひもでくくった数枚の段ボール紙を所定の場所に置いてから、遠ざかっていくかみさんの姿を目で追っかけていると、ちょうど振り返るのが見えて、手を挙げて応えた。
小さなことだけど、振り返ってくれたことにほっと安心する自分がいた。
家にいて、ほとんど誰とも話さない日々。
そりゃちょっとは精神が弱まるよな、という気がする。
理由はたぶん、こんな日を送ってていいのか、という。社会に参加してない、っていう、そんなおそらく小さなうしろめたさ、みたいなものだと思う。
別に気にしなきゃいいんだろうけど。だって病気なんだし。
かみさんって、もちろん彼女にも悩みや、不安に感じることだっていろいろあるんだろうと思うけど、自分みたいに、なにか自分の存在を否定するような不安って、感じないんじゃないんだろうか。
というか、この人となぜ結婚したんだろう。
それは、そういう強さがあると思ったから。
くだらない自分の意味のわからない不安感がどうしようもなくなった時、きっとこの人なら安心させてくれる、みたいな。
振り向いてくれたかみさんの姿を見て、この人の笑顔がなにより大事なんだとまた気づかされた。
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午後、近所のパン屋さんでバゲットを買う。ついでに一休み。
ぼんやりと店主がカウンターの向こうで、パン生地をたたんでいるのを見る。
会計して外へ。
歩きながら、また考える。
ほんとに細かいことをいつも気にして生きてきた。
人の中にいることが辛くて、どうしたらいいのかわからなくなったりした。
それでもなんとか生きてきた。
こんな病気になりはしたけど、生かされているってことなのか。
そう思うと気持ちが楽になる。